今日のポケモンカード。

ポケモンカードをピックアップして紹介していきます。

その2「オリーブの日」

今日はもう1枚、36日に発売されたばかりの最新弾「反逆クラッシュ」からこちら。

f:id:shinkua:20200315172118j:plainf:id:shinkua:20200315105852j:plain

315日はオリーブの日だそうで。
1950年(昭和25年)の315日に昭和天皇が小豆島を訪れた際に、オリーブの種を蒔いたことから制定されたとのこと。
また、旧約聖書ノアの箱舟」で大洪水の後にノアの放ったハトがオリーブの葉を加えて帰ってきたことから、ハトとオリーブは平和の象徴とされている。そのことからかオリーブは国連旗に使用され、古代オリンピックでは優勝者にオリーブの葉冠が送られた。
オリンピックか…世界中が新型コロナウイルスで大変な中、東京オリンピックは一体どうなってしまうのかな…。

話を戻して、名前つながりで今回選んだオリーヴは、最新作「ポケットモンスターソード・シールド」登場のキャラクターで、ガラル地方のポケモンリーグ委員長、ローズの秘書をしている。ローズの経営するマクロコスモスグループの副社長も兼任しており、主人公との対戦の際にはユキメノコダストダスを使用してくる。

そんな彼女のポケモンカードにおけるサポートカードとしての効果は、手札を2枚トラッシュして使用し、相手の手札からトレーナーズのカードを1枚、山札の下へ送りこんでしまうもの。
相手の手札から重要なカードを抜き取る、いわゆる「ハンデス」というやつだ。

次の展開に繋がるサポートカードを選んで相手の動きを制限したり、こちらのベンチを狙う「ポケモンキャッチャー」や「ボスの指令」を選んで大事なポケモンを倒されないようにする、などの動きが考えられるだろう。

相手の手札からサポートカードを無くしてしまい、こちらだけサポートを使って盤面を作っていけるようになれば勝利に大きく近づくわけで、時にはゲームを決めてしまうカードにもなり得てしまう。

だからといって万能なカードではないわけで、一般的なデッキの5割程度を占めているトレーナーズのカードだけど、逆にそれしか対象に取れないので、ポケモンやエネルギーに介入することはできない。ポケモンをサーチする「クイックボール」や「しんかのおこう」などのグッズは戻せるけど、ポケモンのカードそのものは戻せないのだ。

また、1枚しか戻せないので相手の手札に同じ役割のカードが複数あった場合は、「相手の行動を妨害する」目的は果たせず、こちらが1ターンに1回のサポートを使用する権利を棒に振ったことになる。

ポケモンカードの最重要項目(と個人的に感じている)テンポのロスはこの上なく大きいもので、ゲームスピードの速い環境ならなおさら重くのしかかってしまう。
もちろんハンデスの常として、ターン開始時のドロー(俗称:トップデッキ)を妨害することもできない。

「サン・ムーン」シリーズ以降、このような妨害を行うカードが増えてきており、相手の動きを邪魔することに特化したコントロールデッキがポケモンカードでもよく見られるようになった。
勝ち手段をサイドカー6枚すべて取り切ることではなく、相手を山札切れによる敗北に追い込むことを狙ったLO(ライブラリーアウト)と呼ばれているデッキだ。技やポケモンの能力(ポケパワー、特性)を使用して相手の山札を積極的に削るスタイルのデッキはそれ以前にもあったが、守りに徹して相手の自滅を待つデッキが成立するようになったのは驚いた。

オリーヴを使用するためには手札を2枚捨てる必要があって、トラッシュの利用が盛んな現代のポケカではデッキ次第でメリットになり得るけど、リソースを大事にしたいコントロールデッキでの相性はどうなのかな?
案外、攻めっけのあるデッキが、要所で相手の妨害をこなすカードとしての使用も考えられるかもしれないね。

どんなカードゲームにおいても手札は重要だけど、他のカードゲームと違ってドロー手段・枚数など手札事情がちょっと特殊なポケカでは、“効果はばつぐん”か、“効果がないみたいだ…”の振れ幅が大きそうである。

いつ使っても強い!というカードではないので、なんとなく使ってこちらが
「マジ!?キレそうだわ!!!」
となってしまわないように、使いどころを考えて使用していこう。
個人的にはなかなか強みのあるカードだと思っているので、使ってみてはどうかな?



画像転載元
ポケモンカードゲーム公式ホームページ トレーナーズウェブサイト(https://www.pokemon-card.com/